糖尿病や高血圧の対策を

認知症は、脳の病気などから認知機能が低下し、日常生活に支障が出てくる状態を指します。認知症の中でも最も多いタイプは、アルツハイマー型認知症です。このタイプは、脳神経が変化して、脳の一部が萎縮していく過程で起こることがわかっています。物忘れの症状から現れることが多く、その後、ゆっくりと進行します。次に多いタイプが血管型認知症です。脳梗塞などによって発症するのですが、その場合、一部の認知機能が保たれているため「まだら認知症」がよく見られます。症状はゆっくり進行する場合もあれば、急速に進む場合もあります。ほかのタイプには、居るはずのない人やものが見える幻視や、手足が振るえたり歩幅が小刻みになって転びやすくなったりするレビー小体型認知症などもあります。認知症を予防するための食事としては、糖尿病や高血圧、脂肪異常などにつながる食生活を改めることがとても大事です。こうした病気は血管を傷つけて老化させ、血管型認知症につながることになります。糖尿病を発症している人が認知症になる確率は、そうではない人に比べて2倍というデータも出ているそうです。