唾液は歯の健康を守るとともに、食事において、いろいろと活躍してくれます。例えば、唾液中のネバネバは、食物を湿らし、食物を塊にしやすくして飲み込みしやすくします。また唾液中のα-アミラーゼがデンプンを麦芽糖に分解します。また、唾液中には、細菌の活動を抑えるさまざまな物質が含まれています。さらに、唾液には、がんの発生を抑制する作用もあるといわれています。このように優れた唾液ですが、加齢によって、分泌能力が下がり、出にくくなります。そのような場合は、マッサージで唾液の分泌を促しましょう。唾液は耳下腺、顎下腺、舌下腺の左右3対の唾液腺などから分泌されているため、これらを刺激しましょう。例えば、耳下腺をマッサージするときは、指全体を頬にあて、上の奥歯あたりを後ろから前へと円を描くように動かしましょう。顎下腺をマッサージするときは、親指をあごの骨の内側の柔らかい部分にあてて、耳の下からあごの下までを順番に押すとよいでしょう。舌下腺は両手の親指をそろえてあごの真下に置き、手を突き上げるように押し上げましょう。
sanai19778
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